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世界自然遺産と屋久島 | 屋久島マルシェ

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世界自然遺産と屋久島

屋久島は1993年12月11日に白神山地とともに日本で初めて世界自然遺産に登録されました。観光地としてのステータスとして捉えられがちな「世界遺産」ですが、世界遺産は過去から現在へと引き継がれてきた人類の宝であり、未来の世代へと継承していかなければならない人類共通の遺産です。ここでは世界遺産の意味と、屋久島が世界自然遺産に登録された理由を簡単に紹介します。

世界遺産とは何でしょうか?

世界遺産とは、1972年に第17回ユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された遺跡、景観、自然などで、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件のことを言います。世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類があり、これまで相容れない存在として捉えられてきた自然と文化を、同じ条約の元で国際的に保護しようというものです。

世界遺産はどのようにして認定されるのでしょう?

世界遺産に登録されるには、その物件を所有する国がユネスコへ登録を申請するという形で行われます。前提として、申請される物件は、推薦(申請)する国の法律で保護されていなければなりません。申請された物件はユネスコ世界遺産センターや、申請された遺産の種類に準じて各関連機関に通達され審査されます。そこでの審査結果は毎年6月にパリで開催される世界遺産ビューロー会議に提出され、最終的には世界遺産委員会で決められます。

屋久島のどんな点が評価されて世界自然遺産に登録されたのでしょうか?

屋久島は樹齢数千年のヤクスギをはじめ、多くの固有種や絶滅のおそれのある動植物などを含む生物相を有するとともに、海岸部から亜高山帯に及ぶ植生の典型的な垂直分布が見られるなど、特異な生態系と優れた自然景観を有している地域であることから、世界遺産の登録基準の10項目のうち、次のような点が評価されました。

  • 類例を見ない自然美および美的要素をもつ優れた自然現象、あるいは地域を含むこと。
  • 陸上、淡水域、沿岸および海洋の生態系、動植物群集の進化や発展において、進行しつつある重要な生態学的・生物学的過程を代表する顕著な例であること。

 

垂直分布

 

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また世界自然遺産登録当時、ユネスコ世界遺産センターのドロステ所長は、「自然遺産としての屋久島の価値は、多くの人たちが暮らしていながら、すぐれた自然が残されていることにある。」と語っています。

この評価基準からもわかるように、世界自然遺産に登録されている範囲は縄文杉周辺だけではなく、屋久島の面積の21%(107.477k㎡ )にあたります。また島の西部沿岸部にある西部林道は、世界遺産エリアに入ることができる唯一の車道です

屋久島には縄文時代から人が住んでいたのにも関わらず豊かな自然が多く残されているのは、古くか伝わる山岳信仰、自然と共生する生活文化、そして近代の自然保護運動の歴史があったからです。屋久島町では「屋久島憲章」「環境基本条例」などを制定して、自然環境保護に取り組んでいます。屋久島は世界が共有する宝物です。私たちにはこれを保護し次世代に引き継いで行く使命があります。

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口永良部島