口永良部島
口永良部島は、屋久島とともに行政区では熊毛郡屋久島町に属しています。屋久島は、たくさんの清流があり、美しい苔に覆われた森を冠するずっしりと鎮まった水の島。対する口永良部島は、火山の水蒸気がいつも上がっている活きた火の島。いずれの島も緑に覆われた自然豊かな島です。
口永良部島の魅力
火山の恵で良質の温泉が豊富に湧き出ており、本村温泉、西之湯温泉、寝待温泉、湯向温泉の4施設あり、それぞれに特色のある名湯と言われています。その他にも寝待の立神付近や向江浜に天然の海中温泉もあります。島内には黒潮と親潮のぶつかる最高の磯釣りポイントがたくさん点在し、年間を通して様々な釣りが楽しめます。また、島の周囲には様々な奇岩怪石や海蝕洞窟があり、ボートやシーカヤックで海からの景観を楽しんだり、洞窟内に入ったりして遊ぶことができます。ダイバーにとっても、サンゴ礁に泳ぐ色鮮やかな熱帯魚や大きな回遊魚、そして海底の地形まで楽しめる魅力的なポイントがたくさんあります。活火山である新岳や古岳は登山ができ、噴気を上げる火口が見られます。山頂から眺める大自然のパノラマや夏に山頂付近で一面に咲くマルバサツキの咲く姿は絶景です。口永良部島は全島が屋久島国立公園に指定されています。
美味しい食事
名物のカメノテ(見た目が亀の手に似ている磯の岩に付いている甲殻類)をはじめヘキやシブダイ、クロ、ブダイ、伊勢海老などの豊富な海の幸と、大名竹(タケノコ)やツワブキ、シャシャンボ、ホウロクイチゴ、ハマボウフウなど多彩な山の幸があり、口永良部島は食材に恵まれた島です。
あったかい島人
人口約140人の島です。こどもは小・中学校合わせて20名程ですが、島全体を学校としてのびのび育っています。自然に育まれ、自然と共に生きてきた島人は、あったかくて、おもてなしの精神にあふれています。
地理・気候
口永良部島は、屋久島の北西方約12kmに位置する面積約38k㎡周囲約50kmのひょうたん型をした島で、薩南火山群島の中で最も大きい火山島です。複数の安山岩質の火山からなっています。南東部中央には、島の最高峰である新山(657m)があり現在も活動中です。北部はなだらかな起伏の丘陵地が広がり牛の放牧場などとして利用されています。海岸部は火口から流れ出た溶岩が波に浸食されてできた海食崖や海食洞窟があり変化に富んだ地形を有しています。1年を通して温暖な気候です。
アクセス
口永良部島に行くには、屋久島から町営船「フェリー太陽」で向います。1日1往復、屋久島―口永良部島―種子島を結んで就航しているこの船は、宮之浦港から出港し、口永良部島本村港に約1時間40分で到着します。日帰りはできません。
フェリー太陽 時刻表
出港日 |
口永良部島 |
宮之浦 |
運賃 |
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偶数日 | 9:50 着 ← 8:10 発 | 一等 4,220円 二等 2,100円 |
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10:30 発 → 12:10 着 | |||
奇数日 | 14:40 着 ← 13:00 発 | ||
15:10 発 → 16:50 着 |